プラトン全集〈10〉

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000904209
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C1310

出版社内容情報

正確,平明な訳と,周到,懇切な注・解説・索引,決定版として定評ある本全集を,多くの御要望に応えて,ここに再刊いたします.人間や自然についてさまざまな問題が山積し,生き方や価値観が問い直されている今日,日常語による対話をもって,思想や生活のあらゆる領域にわたり,根源に至る思考をめぐらしたプラトンの著作は,われわれに豊かなインスピレーションを与えてくれるはずです.〈第5次刊行〉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♨️

4
既読の「メネクセノス」以外を読んだ。「小ヒッピアス」は「故意に偽る人は知らずに偽ってしまうに人よりよい」という結論をソクラテス自身受け入れられず終わるものでこういう議論があったこと自体を考えさせられる。「詩人狂気説」の「イオン」は、詩人に神が与える狂気には吟誦詩人を通じ聴衆にまで伝わる「引力」があると議論していたのがわかったのが収穫だった。語っている当該の事柄を知っているのかという議論は今だとモダニズム演劇の演技の考え方とも繋げて考えられるかもしれない。「大ヒッピアス」はイデア抜きの美の探究でイマイチ。2020/05/05

ne_viderem

3
「ヒッピアス(大・小)」「イオン」「メネクセノス」所収。もともと「イオン」目当てに読み始めた(「吟遊詩人の技術」とはなにか?が主題の対話篇)。文学芸術に対するプラトンの批判的視点がそれはそれでも面白かったんだけど「メネクセノス」がなかなかどうして楽しい。対話篇のなかでもきわめて異質な構成の小編。政治家(弁論家)をめざす若いメネクセノス(彼はソクラテスの臨終のとき、彼のそばにいたひとり)に、アスパシア(ペリクレスの愛人)から聞いたという『戦死者追悼のための演説』を語って聞かせるソクラテス。2018/10/15

Yoshi

1
ヒッピアス(大)では美について、ヒッピアス(小)では偽りについて、イオンでは吟遊詩人のもつ能力について、メノクセノスでは追悼演説が書かれている。 美学の本を読んでいる中、ヒッピアス(大)とイオンが紹介されていたため読んでみたが美しい物と美しさそのものの対比やホメロスを謡う能力がどこから来るかなど音楽の演奏者としては考えることの多い内容だった。2020/03/24

Kayo Matsumura

0
未読 イオン

n.bisy/地下鉄日比谷線

0
(メモ)「イオン」読了。 最下位に落ちた魂は神的な狂気によって最上位(一者)に引き上げられる。神的な狂気には4種類あってそれは①音楽の➁秘儀の③予言の④愛の狂気である。この4つの狂気についてまとめて語ったのが『パイドゥロス』、音楽の狂気だけを取り上げたのが『イオン』、愛の狂気だけを取り上げたのが『饗宴』である。(フィチーノ『恋の形而上学』第7話14章)2024/01/28

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