内容説明
「ジャングルに迷いこんだような」とされる複素関数論を徹底的に平易明快にする。高校生にもわかる複素関数論の「筋道」とその「目的」。
目次
第1章 複素関数―何のために学ぶか
第2章 複素数の世界
第3章 正則な関数の世界
第4章 ベキ級数、テイラー展開
第5章 特異点、留数
第6章 応用.定積分の計算
第7章 主値積分
第8章 分岐点をもつ関数
第9章 解析接続へ
第10章 リーマン面
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
galoisbaobab
5
留数定理の復習と解析接続の理解を深める活動。複素関数弄るとグラフに書けないから抽象を遊ぶ翼が必要。それには演習問題解いてココロを鍛える。コーシー・リーマンの関係で強く制約される正則性は一致の定理のような部分的知見から全体性を把握する視座を与え解析接続なんていう大きな翼を得るエネルギー。少しはオレの貧弱な物理学知識の肥やしになってもらいたいもんだよね。。。2015/06/27
まやちゃん
2
納得しました。普通の教科書や、授業は、命題と証明を追うだけで全体像が掴めていなかったけれど、この参考書は読みやすく、流れを教えてくれたのでありがたい。完読したので、また王道の教科書に戻って細かい定理や証明の確認をすれば大丈夫な気がする。2021/01/11
トルネードG&T
2
複素関数全体を概観する書籍。教科書的な定理と証明による構成ではなく、自然言語と図解による定性的理解→問題を解くための実用方法という流れで数学に馴染みのない者でも着いていきやすい。疑問点をQ&Aの形で挿入により解決する手法も効果的。やはり数学は自分に合う書籍で個人のペースで進めるのが良い。2018/12/18
kimyou0327
2
17冊目、累計19834円。前にも読んだけど復習。たまには計算練習もしないとね〜。2016/07/03
むらさき
1
複素数からリーマン面まで解説のある本。全体的にかっちり定理証明で進めるわけではなく、気持ちを書きながら、問題演習しながら進める本。 詳しい数学書を読んで混乱してしまった人にはちょうどよいと思います。2019/12/01