生きられる時間〈1〉現象学的・精神病理学的研究

生きられる時間〈1〉現象学的・精神病理学的研究

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  • サイズ A5判/ページ数 231,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622022268
  • NDC分類 493.7

出版社内容情報

分裂病者の特異な世界から、個々の人間によって生きられる時間まで。正常者の未来・過去など。

在庫僅少-2003.5

内容説明

本書はミンコフスキーの代表的な著書として、また時間論の名著として、長い間、その翻訳を待たれていたものである。1927年に『精神分裂病』を著わした著者は、分裂病者の時間と空間における特殊な存在の形態、特異な世界への入口を模索しつづけていた。ベルクソン、フッサールの影響が色濃く影を落している本書はその延長線上にある。1993年、『生きられる時間』が生れたときは、私費で千部刷られたという。わが国でも幻の名著となっていたが、1968年にようやく、世界的な要望のうちに再版された。限定復刊。

目次

第1編 生の時間的様相についての試論(生成と質的時間の本質的諸要素(展開の原理)
人格的躍動の本質的諸特徴(生成に於ける交叉点。自我を越えた結合、すなわち、超人格的結合の原理)
現実との生命的接触 生きられる共時性(平行論を示す現象―滲透あるいは分有の原理)
未来(「より遠くに」及び「地平」という現象。箱入れの原理)
死(「一つ」の生命と一つの生命の衰えに於ける二元論) ほか)

著者等紹介

ミンコフスキー,E.[ミンコフスキー,E.][Minkowski,Eug`ene]
1885‐1972。1885年3月17日ロシアに生れる。1909年ミュンヘン大学医学部卒業。1910年にはロシアの医師国家試験にも合格、1913年妻ミンコフスカ・フランソワーズを伴ってミュンヘンに戻る。1914年第一次大戦勃発のため、ミュンヘンからチューリッヒに逃れ、ブロイラーの助手となる。1915年にはフランスに渡り、フランス軍に加わった。戦後パリのいくつかの精神病院に勤務。哲学者としても在野のまま通していた

中江育生[ナカエイクオ]
1933‐1969。1959年京都大学医学部卒業。精神医学専攻。1964‐66年フランス留学。元静岡労災病院精神科部長

清水誠[シミズマコト]
1933年生まれ。1958年東京大学教養学科フランス分科卒業。哲学専攻。武蔵大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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