出版社内容情報
《内容》 多くの眼底疾患の特徴となる「血管閉塞」を，単に眼底所見や関連する全身性疾患の病態などから説明するのではなく，血管閉塞性疾患の所見や発生機序を十分に理解できるように編集された，今までに類のない全く新しい書．血管閉塞の結果として生ずる各疾患特有の症状や所見を，シェーマや写真を使いビジュアルに解説した特大号．
《目次》
総説
血管閉塞性疾患の治療
解説
I．血管閉塞の所見
１．眼底所見，螢光眼底所見
◎動静脈シャントの自然形成
２．ドプラ血流検査・頸動脈超音波検査
３．レーザードプラ・レーザースペックル網膜血流検査
４．血液検査
５．ＭＲＩ，ＭＲアンギオグラフィー，脳血管撮影
◎脳死の眼循環
II．血管閉塞性疾患
１．循環器疾患
１）網膜動脈閉塞症
２）網膜静脈閉塞症
◎抗凝固，抗血小板療法の意義－その効用と限界
３）血管攣縮網膜絡膜症
４）前部虚血性視神経症，後部虚血性視神経症
◎網脈絡膜シャントの自然形成
５）内頸動脈閉塞症
◎白血球と血管閉塞
６）頸動脈海綿静脈洞痩
２．内分泌代謝疾患
１）糖尿病網膜症
３．眼炎症疾患
１）網膜血管炎
２）網膜静脈周囲炎
３）脈絡膜血管閉塞性疾患
◎抗カルジオリピン抗体と血管閉塞
４）急性感染性疾患
◎血漿交換，瀉血
４．腫瘍・血管疾患
◎ＣＲＶＯの外科的治療
５．外傷・外因性
１）網膜打撲壊死，Purtscher病，薬物依存症（タルク網膜症）
◎レーザー網脈絡膜シャント形成
２）インターフェロン網膜症
３）放射線網脈絡膜症
４）三角症候群
６．先天性・発達期疾患
１）未熟児網膜症
２）Bloch-Sulzberger症候群（色素失調症），家族性滲出性硝子体網膜症
３）血管瘤，Coats病類緑疾患
◎ＲＶＯに続発した黄斑浮腫に対する硝子体手術
III．血管閉塞のメカニズム
１．血管壁硬化と機械的閉塞
２．粥状硬化と塞栓子
３．血管作動性物質
４．血球の変形・接着能とレオロジー
５．血液凝固系異常と線維素溶解系異常
◎ＲＶＯの黄斑浮腫への高気圧酸素療法
６．血管炎の発症機序
７．血管閉塞と黄斑浮腫
◎Ａ／Ｖ Sheathotomy
８．血管閉塞後の血管新生のメカニズム
◎ＣＲＶＯの外科的網脈絡膜静脈吻合術
◎＝ワンポイントアドバイス
