出版社内容情報
日本以上に複雑な分裂国家ドイツの維新を、緻密な計算と強固な意志で遂行し、20世紀世界の構図を築く。国際的評判の伝記。
内容説明
後進国ドイツの維新をやってのけ、二十世紀世界の構図とその火種を蒔いた男が、いま百年の眠りから蘇る。膨大な資料を駆使して、多感な少年時代から世界の檜舞台での神経戦までを活写。列強の干渉、分裂国家と王室の利害、民衆の感情など、綿密な読みと計算・さらに断固とした意志―偉大な指導者の内面を明かす。ベルリンの壁を突き破る力ともなった記念碑的著作。
目次
1 出自と家系
2 ビスマルクの成長と探求、その歴史的環境
3 反革命の闘い
4 政治の前哨 クルミア戦争前後
5 国家の危機に立ち向かう 大使として待機
6 紛争処理大臣
7 上からの革命
8 プロイセンのヘゲモニー
9 北ドイツ連邦の樹立
10 経済の前進と政治の逆風
11 戦争と帝国創建