出版社内容情報
《内容》 本書は土居武郎先生の愛弟子である著者が、インフォームド・コンセントの現代的意義を情熱的に語りながら人間存在のあるべき姿に言及したものであるが、それが単なる治療論にとどまらず心理学、社会学、法学、哲学など幅広い学問領域にわたる、いわゆる最先端の「知」を結集して人間についての問を投げかけたものである。
目次
目的と方法(治療構造;臨床における他者理解;「見えないもの」;方法としての臨床人間学;方法論的意識;実践的パラドックス;理論的パラドックス)
第1章 臨床実務論(「インフォームド・コンセントの原則」;「有効」なインフォームド・コンセント;「心理学的能力の判定」行為;種々のテスト;ガイドライン;現状と問題点;トピックス)
第2章 治療構造論(「オートノミーとパターナリズム」研究;症例研究;「オートノミー」考;「パターナリズム」考;「オートノミーとパターナリズム」再考)
おわりに―新たな「始まり」のために