アインシュタインのパラドックス―EPR問題とベルの定理

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 288,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000050128
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C0042

内容説明

アインシュタインは量子論が不完全なものと考え、それを示すべく執筆した論文においてEPR問題を提起した。しかし、皮肉にも彼の支持者だったベルが証明した定理により、アインシュタインの説は否定され、論文は忘れ去られた。ところが量子情報理論の発展でEPR問題は息を吹き返す!量子論の発展に尽くした人々の論争と、その物理学的な意味をも詳しく描く好著。

目次

第一期の量子論と新時代の量子論
第1部 第一期の量子論(量子論―発想の基本;量子論と離散性;シュレーディンガー方程式;重ね合わせ;さらに複雑な問題;量子論の正統的解釈と非正統的解釈)
第2部 量子論の基礎をめぐって(エンタングルメント;ジョン・ベルの功績;実験哲学―最初の十年;アラン・アスペ―情報伝達の排除;ベルの不等式に関する最近の発展;不等号なしのベルの定理;新時代;ベルの最後の思い)
第3部 量子情報理論入門(知識、情報、そして量子情報について少し;量子計算;量子コンピューターの構築;量子情報理論のその他の応用)

著者等紹介

ウィテイカー,アンドリュー[ウィテイカー,アンドリュー] [Whitaker,Andrew]
クィーンズ大学ベルファスト教授

和田純夫[ワダスミオ]
1949年千葉県生まれ。1977年東京大学大学院理学系研究科物理専攻修了。現在、東京大学大学院総合科学文化研究科専任講師。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mft

2
「宇宙は「もつれ」でできている」を読んで、この本を読んでいないことを思い出した。こちらの本の方が少し数式を出してくれる分、雰囲気だけということはないし量子情報への言及もあって少し進んだ内容である2017/03/22

N

0
EPR問題からBellの定理にいたるまでの歴史的経緯、そして量子論の基礎と近年の量子情報理論とのつながりを扱っている本。専門書ではないものの読むには学部程度の量子力学の知識があるのが望ましいと思う。巻末の量子基礎論に関する用語集は一応個人的には便利に感じた。邦訳が悪いというレビューがあるため原著も読んだ方が良いかもしれない。2021/03/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7866724
  • ご注意事項

最近チェックした商品