文春新書<br> ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

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文春新書
ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611911
  • NDC分類 762.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜモーツァルトは就活で苦しんだ? ワーグナー「勝利の方程式」とは? 歴史の流れを明快に解き明かす画期的音楽史。ベートーベンが「市民」をつくった?

「近代+土着」でドイツを勝利させたワーグナー。

歴史の流れがするすると頭に入る、斬新な音楽史&世界史。



「歌は世につれ、世は歌につれ」と言いますが、これは流行歌だけに限った話ではありません。

一般大衆から遊離したハイカルチャーに思えるクラシック音楽も、実は社会、経済と

深いつながりがあるのです。

19世紀に質量ともにピークを迎えたクラシック音楽は、

大都市の市民階級という新しい消費者に向けられた最新の文化商品でもあったのです。



誰が注文し、いかにして作られ、どのように演奏され、どこで消費されたか。

クラシック音楽を知れば世界史がわかる! といっても過言ではありません。



博覧強記の片山杜秀さんが縦横に語りまくる本書を読めば、

激動の近代ヨーロッパの歴史が楽しく頭に入ります。



・音楽が時代の影響を受けやすい経済的理由

・宗教改革で音楽は「簡素」になった

・「時代遅れ」だったバッハ

・トルコ軍楽隊が西洋に与えた影響

・なぜモーツァルトは就活で苦しんだのか?

・革命の騒音が音楽を「爆音化」した

・産業革命が楽器を一変させた

・ベートベン最大のヒット作は「戦争の再現ドラマ」

・世界中が真似たワーグナー・システム ほか

片山 杜秀[カタヤマ モリヒデ]
著・文・その他

内容説明

ベートーヴェン「第九」が起こした革命とは?グローバリズムに牙をむいた怪物ワーグナー、自作の讃美歌で宗教改革を広めたルター、「音楽の父」バッハは時代から浮いていた、就職活動で苦しんだモーツァルト、ロンドン市民の居眠りをやめさせたハイドンの秘策、シェーンベルクは妻の不倫に悩んで、メロディを破壊した!?など、大作曲家たちの意外な素顔から解き明かす画期的な世界史!

目次

序章 クラシックを知れば世界史がわかる
第1章 グレゴリオ聖歌と「神の秩序」
第2章 宗教改革が音楽を変えた
第3章 大都市と巨匠たち
第4章 ベートーヴェンの時代
第5章 ロマン派と新時代の市民
第6章 “怪物”ワーグナーとナショナリズム
第7章 二十世紀音楽と壊れた世界

著者等紹介

片山杜秀[カタヤマモリヒデ]
思想史研究者、慶應義塾大学教授。1963年宮城県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。著書に『音盤考現学』、『音盤博物誌』(この2冊で吉田秀和賞、サントリー学芸賞)、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(司馬遼太郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

65
そうベートーベンは大好き。その理由が判明する本でありました。現在クラッシックと表される音楽の発生と移ろいを大変分かりやすく教えてくれます。それはその時代の主役に翻弄されつつもしぶとく生き抜く音楽家の知恵とか業なんかを感じさせてくれたりします。王侯貴族に始まり産業革命からのブルジョワの台頭から市民がリーダーシップを取る変遷を少し乱暴ながらも模倣という視点で展開するロジックは説得力あります。ベートーベンは3百年後9千キロも離れた東の国で年の終わりに自分の作品が演じられてる事に関しどんな感想を持つだろうか。2018/12/21

Book & Travel

57
中世のグレゴリオ聖歌からバッハ、ベートーヴェン、ワーグナーらを経て20世紀に至るまでのクラシック音楽史。西洋史と絡めながら分かりやすく書かれていて、自分のような歴史好きのにわかクラシックファンに丁度いい。ルネサンスや宗教改革と教会音楽の変化、生前評価されなかったバッハが後に評価される理由、市民の時代に登場したベートーヴェンの大きな変革、等々。教会、王候貴族、市民と変わりゆく音楽の受け手とその社会心理を音楽と絡めた視点は、読み易い文体ながら深く読み応えがあった。正月休みに音楽を聞きながら楽しめた一冊だった。2019/01/03

さきん

42
クラシックが死んだというのか、クラシックが音楽の最前線を引っ張らなくなったのは第一次世界大戦からのような気がする。ワーグナーくらいまでならナショナリズムかグローバリズムかと思想を背負っていたが、大戦は全てを絶望の淵に追い落とした。今は軽音楽が主流で、曲の内容も平穏や愛、恋な内容が多い。本書はそこまでの流れを上手く説明できていると思った。音楽と歴史をつなぐ一冊。2019/03/07

yutaro13

35
音楽の「受け取り手」の変遷に着目した西洋音楽の歴史。神の権威を高める教会音楽に起源を持つクラシック音楽は、王侯貴族がパトロンとなる時代を経て、革命後には市民が聴衆となる。そんな時代の流れをうまく掴んだのがタイトルに出ているベートーヴェン、苦労したのはモーツァルト。紹介されている曲をYouTubeなどで聴きながら読むといいんだろうな。新書らしい大仰なタイトルは好みではないが、平易な内容の雑学本なので私のようなクラシック初心者にも読みやすい。もう少しきちんと歴史を学びたいなら岡田暁生『西洋音楽史』の方が良い。2019/06/06

trazom

35
音楽と世界史という切り口は、流石に、両分野に造詣の深い片山先生が最適任だと思うが、参考文献も出典も示さず、先生のお話を筆記しただけというような安直な本作りは、最近の文春新書を象徴するようで悲しい。ベートーヴェンの本質は、後期の弦楽四重奏曲とピアノソナタにあると思っている私には、ベートーヴェンの内的な葛藤に触れることなくそれらの作品を軽くスルーするのは納得できないし、全体的に、論理が紋切り型で相当乱暴なのは気になるが、新書一冊で音楽と社会の大きな流れを示すためには、ある程度仕方なかったのかもしれない。2019/01/25

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