科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン 〈2005年版〉

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  • サイズ B5判/ページ数 169p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784307202008
  • NDC分類 493.47
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》  診療ガイドラインとは「特定の臨床状況のもとで,適切な判断や決断を下せるよう支援する目的で体系的に作成された文書」である。肝細胞癌の治療においては手術療法,局所療法,塞栓療法など複数の有力な治療法の中から,癌の進行度だけでなく肝障害度を考慮して個々の患者にとって最善の治療を提供しなければならない。本書はこれを支援するために国際標準であるEvidence Based Medicine(EBM)の手法にのっとりわが国で初めて作成されたガイドラインである。
 なお,本ガイドラインの完成直後にガイドライン評価委員会を組織し,本ガイドラインの内容の妥当性や普及・利用可能性についての評価を行っていただき,その評価結果も巻末に掲載した。
 本ガイドラインを今後の肝細胞癌の診療に大いにお役立ていただきたい。    

《目次》
■おもな内容
●予 防
インターフェロン療法 インターフェロン療法は,C型肝硬変からの発癌リスクを減少させるか?/インターフェロン療法は,C型肝慢性肝炎からの発癌リスクを減少させるか?/他2問  肝庇護療法 小柴胡湯投与は,慢性肝炎・肝硬変患者からの発癌のリスクを減少させるか?/グリチルリチン製剤静脈内投与は,C型慢性肝炎・肝硬変患者からの発癌リスクを減少させるか?
●診断およびサーベイランス
サーベイランス 肝細胞癌の危険因子は何か?/肝細胞癌の危険因子を有する症例に対する定期的スクリーニングは,肝細胞癌患者の予後を改善するか?/他3問  腫瘍マーカー 肝細胞癌の診断において2種以上の腫瘍マーカーを測定することは有用か?/腫瘍マーカーの測定は,肝細胞癌の治療後の指標として有効か?  画像診断 肝細胞癌の治療前検査としてどの画像診断を選択するか?/肝細胞癌診断のために血管造影は必要か?/肝細胞癌の画像診断において造影剤使用は必要か,また,どのように造影剤を用いるべきか?/他4問
●手 術
手術適応・術式・再発補助療法 肝切除術における最良の術前肝機能評価因子は?/小肝細胞癌に対する有効な治療法は?/他2問  予後因子 肝切除後の予後因子は何か?/切除断端距離は予後に寄与するか?/系統的切除は予後に寄与するか?  周術期管理 周術期の血液製剤(赤血球輸血,凍結血漿など)使用はどうするか?/肝切除術において術中出血量を減少させるにはどうするか?  補助療法 術前補助療法は肝細胞癌肝切除後の予後を改善するか?/術後補助療法は肝細胞癌肝切除後の予後を改善するか?  肝移植 肝移植前のTAEは有効か?/肝移植後の予後因子は何か?/肝移植(脳死全肝移植)は,肝細胞癌に対する治療法として肝切除より優れているか?/他1問
●化学療法
肝細胞癌化学療法はどのような症例に行われるか?/全身化学療法に比べて肝動注化学療法は有用か?/化学療法で有効な薬剤は何か?/インターフェロン併用化学療法は有用か?/経口化学療法は効果があるのか?/ホルモン療法は有効か?/他2問
●肝動脈(化学)塞栓療法〔TA(C)E〕
どのような症例がTA(C)Eのよい適応か?/TACEで化学塞栓すべき脈管は?/肝動脈化学塞栓療法にリピオドールと抗癌剤のエマルジョン注入(リピオドリゼーション)は必要か?/他4問
●経皮的局所療法
どのような症例がPEIのよい適応か?/どのような症例がPMCTのよい適応か?/どのような症例がRFAのよい適応か?/PEI治療後の局所再発はRFAやPMCTより高率か?/RFAやPMCTの合併症はPEIより高頻度か?/他3問
肝癌診療ガイドライン外部評価の結果

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