出版社内容情報
生物を死に至らしめるような「毒」と、病を治す「薬」は表裏一体。すべての物質は毒にもなり、薬にもなる。自然の恐ろしさと人間の英知が隣り合わせの「毒と薬」。その原料、種類、効能、歴史などの基本情報をわかりやすく解説。薬学や化学に関心がない人でも簡単にわかる一冊。
内容説明
命を奪う毒、命を救う薬。使い方しだいで、どちらにもなる!
目次
1 世にも危険な有毒生物(陸の有毒生物;海・川の有毒生物;有毒植物・キノコ)
2 世にも危険な毒図鑑(毒の基本;毒と体;薬の基本;人間を虜にする麻薬;自然界の毒;毒と社会;毒・薬を求めて;毒と薬の事件ファイル)
著者等紹介
鈴木勉[スズキツトム]
薬学博士。星薬科大学薬品毒性学教室教授。1949年生まれ。星薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了。日本における依存性薬物や医療用麻薬研究の第一人者で、世界保健機関(WHO)の薬物依存性専門委員会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
75
ビジュアル版というだけに図や写真が豊富。毒の基本、薬の基本、麻薬について、毒にまつわる事件等が解説されている。巻頭プロローグ1の世にも危険な有毒生物でいきなり毒蛇のブラックマンバやキングコブラが載っているので蛇嫌いの人は読まないほうがいいかも。一方で猛毒も使い方ではいろいろな病気の特効薬にもなるようだ。これがこの本の大事なテーマ猛毒生物を怖がる人間が覚醒剤やヘロインといったそのままでは自然界に存在しないものを産み出したのも人間、やっぱり変な生きものだと思う人間というのは2017/02/16
AICHAN
33
図書館本。図鑑。世にも危険な有毒生物、毒の基本、毒と体、薬の基本、人間を虜にする麻薬、自然界の毒、毒と社会、毒・薬を求めて、毒と薬の事件ファイル…という章立てを見れば、これ一冊あれば毒について何でもわかることが理解できるだろう。薬の話が出てくるのは毒と薬が表裏一体だから。例えばペニシリンは薬だが大量に摂取すれば死ぬという具合だ。体重50キロの人体には50mgのヒ素があるとか、ニコチンは青酸カリ並みの毒性を持つとか、水・塩・砂糖でも大量に摂取すれば死ぬとか、知らないことも多かった。一家に一冊欲しい毒図鑑。2017/03/10
あああ
20
一度に大さじ二杯強の塩をとると命に関わる、か...。体重1キロにあたり、0・5~5・5㌘で、体重65キロだと32・5~325㌘。ふむ、トリックに使えそう。2018/06/17
Keizy-soze
14
2015年上半期の締め日にして上半期1位。 もう全ページ興奮した。 「毒」と「薬」は表裏一体。 人間にとって望ましい作用をした場合、それは「薬」となり、 望ましくない作用をした場合、それは「毒」となる。 同じ物質でも、用法や用量によってどちらにもなりうる。 水を飲みすぎて死ぬ人もいるし、 トリカブトや毒キノコも適量であれば漢方薬となる。 西洋での毒は東洋では薬となることも。 この二重人格な絶妙感を 自然界の天然毒・薬と科学技術が生んだ化学毒・薬 それぞれの分野からカラー写真つきで解説。 2015/09/29
たまきら
10
旦那さんが大喜びで借りてきたのを奪い取り、先に読みました。だって彼読むの遅いし。化学式の読み方部分がわかりやすかったです。2015/07/15
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- 和書
- なっとくする複素関数