内容説明
抗えない「卵子の老化」。男性不妊。不育症患者１４０万人。“的中率９９％”の新型出生前診断。高くない不妊治療の成功率。のしかかる心身の負担―。子を産むことはこんなに難しいことなのか…？妊娠・出産事情の最先端に追る初の本格的ルポ。
目次
１章 まさかの不妊
２章 不妊治療の光と影
３章 卵子・精子提供という選択
４章 出生前診断のいま
５章 不育症の苦しみ
６章 心でつながる親子
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スノーマン
25
不妊治療、卵子精子提供、出生前診断、不育症、養子縁組や里親制度。医療が進み選択肢は広がったけれど、『子供を授かる』という奇跡は今も昔も変わらないのかもしれない。取材を受けた皆、様々な苦しみがあり、苦しんだ分の喜びや思いやりが生まれて来る場合もあり、逆に悩み続けている人たちもいる。悩んでいる人の救いになったり私を含め無知な周囲に情報をもたらせてくれる一冊だと思う。2015/12/27
かやん
9
出産にはタイムリミットがあることを、不妊は女性だけの問題ではないことを、治療次第で妊娠可能なことも、自分が出産できなくても子を育てることができることを、もっともっと若いときに男女問わず教育することが大事だと思いました。学校で教えてくれなくても親が話してあげたらいい。娘たちには話しました。2014/02/16
ゆき
8
だから晩婚→晩産→少子化なんですって！避妊だけじゃなくって不妊も教えてあげないとー。３５歳から高齢出産で４０近くはNICUは絶対ですよ！！！法律も早急に作って欲しい。日産婦のガイドラインだけじゃ心もとない。2015/09/28
しげ
8
子どもを持つ人も持たない人も、社会の仕組みからして、どうしたって次の世代の世話にはなるもの。子どものことを「生みたいやつが勝手に生んでいるんだろう」という「個人的な問題」として見る視点だけでなく「社会全体の問題」として見る視点も必要なのではないかと感じました。2014/02/08
柊子
7
昔、検査でＫ病院に通院していた頃、診察室脇のカウンターで「Ｄでーす」と言いながらカルテを仕分けしていた看護師さん、それがＡＩＤの事だと知った時は少々驚いた覚えがある。なんだかとてもあっけらかんとして、事務的で・・・（仕事なのだから当たり前だろうが） 出生前診断で障害の可能性が判ったらどうするか。自分だったら産むだろう。でも、娘や嫁さんだったら、中絶してくれることを願うかもしれないと思った。2013/03/25
