目次
第1部 アメリカのヘルスケア改革への長い道のり(全米初・マサチューセッツの州民皆保険;連邦(国)におけるヘルスケア改革
医療・専門職・社会)
第2部 健康と社会(個人と共同体;障害と社会;個人と社会のねじれ、あるいは同じコインの表裏)
第3部 みんなの健康のために(当事者の声;誰のための医療か)
第4部 3・11からの私たちの社会(東日本大震災へのボストンからの思い;フクシマ便り;パブリックヘルス(みんなの健康)のために)
著者等紹介
細田満和子[ホソダミワコ]
ハーバード公衆衛生大学院研究員。博士(社会学)。1992年東京大学文学部社会学科卒業。同大学大学院修士・博士課程を経て、2002年から2005年まで日本学術振興会特別研究員。コロンビア大学公衆衛生大学院アソシエイトを経て2008年9月より現職。専門は医療社会学。生命倫理、患者運動、医療政策、国際保健にも関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Votoms
1
大学の指定教科書なので全部読んだ。内容はアメリカの医療改革に関してアメリカ市民がどう向き合ってきたのかに関する内容だった。パブリックヘルスについてあんまり勉強する機会がなかったので、結構色々と勉強になることは多かったと思う。ただし、個人的にリバタリアニズムとコミュニタリアニズムの対比の部分に若干の疑問がある。例えばアシュリー療法についてをリバタリアニズム的と説明するのは違和感がある。子どもの身体を親がそこまで侵襲を加えることを許容するのは、ロスバードなら子どもの権利に対する侵害だと言うのではないか。2021/02/03
hibiku
0
随筆?2014/06/15
K
0
体系的な学術本ではないので、当初の目的(医療保険制度の全容をつかむ)は達せられなかったけれど、アメリカに住んだことがないのにアメリカ事情の理解が求められる人間にとっては、実体験や研究生活で感じたことが読みやすい文章でつづられているため、とても有益な本だった。2012/07/03