内容説明
本書はできるだけ実際の臨床での診断プロセスをたどることができるように構成した。どのような発作症状であったかを問診で聞き出すことが発作性疾患の診断の第一歩である。発作症状は、けいれんあるいは類縁の運動症状か、筋攣縮や短い強直か、脱力や失立・転倒か、それとも動作停止・意識障害や異常運動かに大別できる。問診では、ピクッとした動作の短い強直はミオクローヌスの筋攣縮とはなかなか識別がむずかしいため、入口ではひとくくりにしている。小児てんかんは年齢・発達段階により発作型も症候群も大きく異なる。そこで発作症状を縦軸とし年齢を横軸として、裏表紙の図のようなイメージで、各種の小児てんかん病型ならびに鑑別が必要な非てんかん性疾患の関係を示し、診療のフローチャートを展開した。
目次
第1章 総論
第2章 新生児~乳児期早期の発作(新生児期~生後2か月)
第3章 乳児期の発作(生後3~12か月)
第4章 幼児期前半の発作(1~4歳)
第5章 幼児期後半~学童期中期の発作(5~9歳)
第6章 学童期後期~思春期以降の発作(10歳以降)
第7章 特殊な発作およびてんかん
著者等紹介
小林勝弘[コバヤシカツヒロ]
岡山大学学術研究院医歯薬学域発達神経病態学(岡山大学病院・小児神経科)
大塚頌子[オオツカヨウコ]
旭川荘療育・医療センター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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