数値流体力学シリーズ(全6巻)の第3巻。若干出版年の古さが気になるようになってきたが,原理原則重視のため,基礎理論習得の目的ならば充分現役で使える。第1章で乱流モデルの基礎が簡潔にまとめられているものの,本書だけで充分理解するのは恐らく難しいはず。その場合は,第1章の執筆者の著作である『流体力学(東京大学出版会)』が参考になる(こちらの方が基礎的であるという意味ではない)。第2章で出版当時は主流であった渦粘性型モデル(0・1・2方程式モデル)が解説されるが,モデリングの難しさがよく分かる記述となっている。現在最も一般的であるLES(第4章)の理論的背景はしっかり理解しておきたい。巻末に提示されているサンプルコード(温度場2方程式モデルの乱流伝熱解析)は蛇足か。乱流解析は実験に似た側面(トライアンドエラー的要素)も少なからず持っているため,第2巻の大部分が古びれてしまった原因である最新の解析例(当時)も,本書では題材として充分に価値がある。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
数値流体力学シリーズ 3 単行本 – 1995/7/1
吉澤 徴
(著)
このページの読み込み中に問題が発生しました。もう一度試してください。
乱流解析
- 本の長さ314ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日1995/7/1
- ISBN-10413065103X
- ISBN-13978-4130651035
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
乱流解析の基本的な考え方と多様なモデリング、解析技術を、広範かつ詳しく解説。モデル化と解法に力点を置いている。
登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (1995/7/1)
- 発売日 : 1995/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 314ページ
- ISBN-10 : 413065103X
- ISBN-13 : 978-4130651035
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,090,390位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと見つけたり、似たような著者を調べたり、おすすめの本を読んだりできます。
カスタマーレビュー
星5つ中3.3つ
5つのうち3.3つ
2グローバルレーティング
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ0%26%74%0%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星4つ0%26%74%0%0%26%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星3つ0%26%74%0%0%74%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星2つ0%26%74%0%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ0%26%74%0%0%0%
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中にエラーが発生しました。ページを再読み込みしてください。
- 2005年2月8日に日本でレビュー済みシリーズ全6巻のうちの一つである。このシリーズは、CFDソフトを使いこなそうとするエンジニアにとっても、学生のような初学者にとっても、一般的な理論を学ぶには、適当なシリーズである。当然ながら、
やや学究的であり、使いこなしに有益なノウハウや含蓄は含まれていない。
乱流解析の数値計算法は、ほぼ手法が確立していて、本書の記載範囲も十分に網羅的である。他書を読む必要性は必ずしも無いが、最新の数値計算法には、当たっておいてもよい。