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驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく) 単行本 – 2012/2/27
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『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。
そこで出会った「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていると、やがて目の前に新しい世界が開けてきた……。
「事実を聞く」という行為がなぜ人を力づけるのか。聞き書きの圧倒的な可能性を活写し、高齢者ケアを革新する話題の書。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社医学書院
- 発売日2012/2/27
- ISBN-104260015494
- ISBN-13978-4260015493
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語りの森へ
『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。そこで出会った「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていると、やがて目の前に新しい世界が開けてきた……。「事実を聞く」という行為がなぜ人を力づけるのか。聞き書きの圧倒的な可能性を活写し、高齢者ケアを革新する話題の書。
*「ケアをひらく」は株式会社医学書院の登録商標です。
はじめに
第一章 老人ホームは民俗学の宝庫
「テーマなき聞き書き」の喜び
老人ホームで出会った「忘れられた日本人」
女の生き方
第二章 カラダの記憶
身体に刻み込まれた記憶
トイレ介助が面白い
第三章 民俗学が認知症と出会う
とことんつきあい、とことん記録する
散りばめられた言葉を紡ぐ
同じ問いの繰り返し
幻覚と昔話
第四章 語りの森へ
「回想法ではない」と言わなければいけない訳
人生のターミナルケアとしての聞き書き
生きた証を継承する-『思い出の記』
喪失の語り-そして私も語りの樹海〈うみ〉に飲み込まれていく
終章 「驚けない」現実と「驚き続ける」ことの意味
驚き続けること
驚きは利用者と対等に向き合うための始まりだ
おわりに
商品の説明
出版社からのコメント
《そこに浮かび上がってきたのは、「傾聴」「共感」「受容」という観念にがんじがらめになったケア(「聴き取り」)の歪(いびつ)さであり、一方でテーマを先に設定する民俗学調査のまなざしの狭さだった。》-鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
(『朝日新聞』2012年4月1日 書評欄)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012040100011.html
《介護する側と介護される側とが共に蘇生していく過程が、短編小説のような味わいで描かれる。ついのめりこんで読まずにはいられない。》-上野千鶴子(東京大学名誉教授・社会学)
(共同通信社配信、『北日本新聞』2012年4月1日 書評欄、ほか)
http://wan.or.jp/ueno/?p=1506
《介護職員としての仕事の傍ら、高齢者から聞き取った話をまとめたのが本書だ。……昭和初期の会社勤めなど都市生活をの様子を語る人もおり、本書はさながら宮本常一『忘れられた日本人』の現代版とでもいえそうな趣だ。》
(『日本経済新聞』2012年4月15日 書評欄「あとがきのあと」より)
《六車さんは、日本中の寒村を歩いた民俗学者宮本常一の書名を引き合いに「まさに『忘れられた日本人』がいた」と驚いた。六車さんは「介護民俗学」という新しい発想を提唱するようになった。》
(『中日新聞』・CHUNICHI Web 2012年4月3日 より)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120403/CK2012040302000204.html
☆雑誌で紹介されました!
《「常民の研究といいつつ、フィールドワークではある特別な人たちの特別な話を聞いていたことに気づかされました。お年寄りの話にじっくり耳を傾けるとみなさんすごく喜びます、家族には話しづらいこともおおいですから(笑)」》
(『週刊文春』2012年4月5日号 文春図書館「著者は語る」 より)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1169
登録情報
- 出版社 : 医学書院 (2012/2/27)
- 発売日 : 2012/2/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4260015494
- ISBN-13 : 978-4260015493
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,880位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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介護や民俗学に詳しくなくても、スラスラ読める。
個人的には、日々の仕事が忙しくなると高齢者の体験談に驚ける余裕がなくなる代わりに、仕事の技術向上に快感を覚えるが、介護する対象の高齢者達の存在が希薄になるという記述に身をつまされてはっとした。
多分これはほとんどの仕事に共通することだろう。
しかし、こういう本こそ介護職が読んで実践してみてほしい。
現場で効率よく行う事も必要だが、話をゆっくり聞くことも必要。
しかし、誰かがレビューで書いているが、確かにこんな1時間も2時間も話を聞くだけの時間を取ることは、昨今の介護業界では無理に等しい。いや、無理だ。
しかし、5分10分の時間をつかって細切れに話を集めることは可能であるし、「施設」という場で、自分が主役になって話をするという事は、なかなかあるものではなく、本人のやりがいを引き出すことになるであろう。
また、現在介護をしている社会福祉士にとっては、専門性を引き出せる分野であり、可能性を感じる。
当施設は幸い実践可能な体制なので、この考え方は取り入れていきたいと思っている。
六車さん。
敗戦の引揚者での特に朝鮮半島にいた日本人の高齢者から終戦時のソ連軍の様子聞いてみた。ソ連軍のみすぼらしさと所持する武器は大半がドイツ製だったと言う。
この話がわたしの頭に残ったのにはチャーチル著『第二次大戦回顧録』を読んだことから十分に考えることが可能だと思います。
戦後76年真に迫る話に戦時の民俗がまた再現する?
この本はそんな約90年前からの戦期の日本人の暮らしぶりは片言的に民俗学の範疇が近代日本に成り立つのでは?
思考回路を刺激してくれる。
放送日時=2013年9月18日(水曜日)の
午後8時〜8時30分。ハートネットTVにて。
公立図書館(WEB−OPAC)で探してみる。
NDC=G−369.2ム
「テーマなき聞き書き」の喜び
老人ホームで出会った「忘れられた日本人」
女の生き方
第2章 カラダの記憶
身体に刻み込まれた記憶
トイレ介助が面白い
第3章 民俗学が認知症と出会う
とことんつきあい、とことん記録する
散りばめられた言葉を紡ぐ
同じ問いの繰り返し
幻覚と昔話
第4章 語りの森へ
「回想法ではない」といわなければならない訳
人生のターミナルケアとしての聞き書き
生きた証を継承するー「思い出の記」
喪失の語りーそしてわたしも語りの海にのみ込まれていく
終章 「驚けない」現実と「驚き続ける」ことの意味
驚き続けること
驚きは利用者と対等に付き合うための始まりだ
生き地獄。
デイサービスの利用者から、ぽつんと洩れた言葉。
著者は、話を聞くことによって、現在を穏やかに生きる
意欲を持ってくれるようにお手伝いができないだろうか思ったそうです。
介護の現場を民俗学というレンズを通して観てみると
そこに在ったのは、驚きの世界。語りの豊穣の森だったわけです。
電線を引いてまわった漂泊民。蚕の鑑別嬢。味噌漉し奥さんと呼ばれて。
騙す狐の話。生きたまま、唇の肉をウジに食われていく兵士の話。
聞いたこともないような話や過酷な人生の話が、載せられていますが、
これらは、ほんの一部分にしかすぎません。
介護の現場の大変さは、この本にも述べられています。
著者に続く、語りの聞き手が現れるのは難しいかもしれません。
それでも、介護の現場に異なる視点をあてた、著者の功績は大きいと
言わざるをえません。
開かれた唇。こぼれおちた言葉は、きっと誰かにたどり着く。
語りかける言葉には人生を裏返すちからがあると信じたくなる。
そんな本でした。
介護職員に求められている能力(聞き書き)は、臨床心理士や社会福祉士に求められているものとは異なる
というような文章は初めて読んだから、とてもためになった。
ケアとか傾聴という言葉が独り歩きしていて、介護関係の本は、観念論というか、現場の実態を踏まえていないものが多いがこの本は違う。
値段も手頃で買いやすくて良い。
下手な小説調にまとめるといった妄想レベルではなく、民俗学のプロでおいでの著者が、通所介護施設や特別養護老人ホームで勤務しながらきちんと行った聞き書きを、その方の自分史という以上に、その時代の文化生活史としてまとめ上げて綴ったものを話してくれたご本人とご家族に差し上げてきたそうです。
週に数日とはいえ、私もデイサービスへ施術に行くと大正か昭和かといった世代の方々からは戦争の実体験談を伺うことが多く、その話題は日本人として聞いておかねばならない大切な機会ですし、一方、そうした時代背景は、個人としてのお一人お一人にはそれぞれに違った影響を及ぼし、それぞれに違ったお話を聞くことができるのも、通常の施術と同様、人の一生ということを考える上でありがたい収穫なので、話の聞き方の技量を上げたいとは常々願うところであり、非常に有意義な...というより、実は泪しながら読み耽ってしまいました。
高齢者と呼ばれる人々が、ぼちぼち自分の親世代であることや、学校ばかり増えて就職先は先細りな鍼灸師にとって介護は将来性のある分野に違いないことを思ったり、自分の家族が、いや自分自身がいずれは利用者になるであろう介護の世界で、介護する側/される側というのとは異なる関係の提案はとても嬉しく、そして自然なものに感じられました。
「精神科医やカウンセラーとは別に、身近に接している介護士に対してだからこそ利用者が話せること、話したいこともあるだろう」という聞き方があるならば、精神科医でもカウンセラーでもない鍼灸師だからこそ話してもらえることもあるだろうと、白衣の襟を正しながら、もう一度読み始めてしまいそうです。
私も一応サントリー学芸賞を受賞した「神、人を喰う」を読んでいたので、
今回のタイトルに、まんま「驚き」ました(内容は私には少し難しくあまり覚えてませんが(汗))。
一体何が著者に起こったのか?最後までその詳細の記述はありません。
まあ、それは置いておくとしてなかなか興味深い内容の本でした。
老人ホームで働き、その合間に聞き書きをする。
その個々人の人生は非常に多様で、一般の民俗学では無視されているような職業の人も存在しています。
そこで語られる話の内容はとても豊かで、意外なことも多く「驚き」です。
従軍経験の話、舅のどぶろく造りの話、離婚の話などなど。
以前読んだことのある宮本常一さんの「忘れられた日本人」を彷彿とする素敵だったり辛かったりする話が収録されています。
また民俗学から介護理論を考え、介護理論から民俗学を考える部分も面白いです。
特に民俗学の聞き書きの立場からの回想法に対する批判的な読みは一読の価値ありです。
逆に介護からの民俗学の読みにはもう少し批判的な読みがあっても良かったのではとも思います。
介護と民俗学、一見突拍子もない組み合わせのように思いますが、
著者もいうように古老から話を聞く民俗学が老人ホームと向き合うのはある意味自然なのかもしれません。
実際の現場では、業務に追われ、なかなか難しい試みのようですが、折角開かれた学です、
この先の豊かな発展を楽しみにしたいと思います。