光彩の画家に魅せられて

　光の画家として知られているオランダの画家フェルメール。本書は、幾つか解説を交えて彼の描いた絵画が紹介されている。ページに写っている絵画のサイズは大きい為、生で鑑賞した気分を味わえる。絵画の一つ一つにポイントが付いており、読者の関心を向ける構成になっている。フェルメール及び西洋絵画を好む方におすすめしたい。
　私は母とよく二人で博物館・美術館の特別展に訪れており、その中でフェルメールの作品を何度も鑑賞した経験を持つ。しかし、表紙になっている「真珠の耳飾りの少女」は生で見たことがない。私自身、「真珠の耳飾りの少女」には授業課題のテーマとして扱った絵画の為、思い入れがある。真珠の光沢、ラピスラズリが使われた青色に惹かれたことも関係している。いつか、生で目にしたいものだと、本書を通じて感じた。

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