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著者は筑摩書房のPR誌である「ちくま」の巻頭随筆を執筆した人物であり、本書は2014年7月号から2018年8月号までに連載されたものをテーマごとに並べ直して、5章にまとめた作品集である。
著者は赤裸々に当時の日本についての批評をはじめとして、死や戦争についての触れにくい話題に踏み込み、独自の視点から考えを述べている。例えば、第1章の『「バカ」という抑止力』では次のように述べている。
「『バカがやって、バカになる、バカドラッグ』というコピーが、一番手っ取り早く分かりやすいと思います。」(p.16)
これは、読者に「危険」という言葉への抑止力の無さに気づいてもらうための一文だ。みなさんは「危険」よりも「バカ」の方が抑止力になると思いますか。
私は本書を読み、ニュースで耳にするような問題の根本に注目してもらうために、あえて強い口調で書かれているのだと考える。読む人によっては、上から目線の書き方に不快だと思う人がいるかもしれないが、短編なので興味のある内容を1本だけでも読んでみてほしい。きっと、過去のメッセージが今の世の中に役立つヒントになるかもしれないから。
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