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カメラを趣味としている平凡な高校生の輝彦は、ある出来事をきっかけにクラスの人気者、香織の専属カメラマンに任命されてしまう。人を撮ることに抵抗があった輝彦だが、香織の笑顔の裏に隠された秘密を知ってしまい、彼女の生きた証を、彼女の本当の姿を写真に収めることを決意する。 カメラマンとモデルとして過ごした2ヶ月間は世界で一番濃く、短い時間だった。そんな短い時間の中で、何枚も何枚も彼女の写真を撮るが、中々納得のいくものが撮れず、時間だけが過ぎていく。 どこへ行っても、何をしても、彼女の本当の姿を写真に収めることができない。 だがその瞬間は不意に訪れるものだ。彼女がふとした時に見せる一瞬こそ、彼女のすべてを写す瞬間なのである。 これを読んでいる私達にも言えることだ。今当たり前のように一緒にいる大切な人との別れのタイムリミットが突然迫ってくるかもしれない。そのことを知りながら、あなたはその人のすべてを写した最高の一枚を撮れるだろうか。例え君がいなくても君との思い出が永遠に僕のそばにいてくれる。そんな一枚があなたに撮れるだろうか。 涙なしでは見られない、二人の高校生の甘く切ない純愛恋愛小説。この本を読んだら、あなたの大切な人との「今」の尊さとそのありがたみを改めて感じることになるだろう。
香織のティアラを飾ったみたいな、かわいらしい笑顔は、輝彦には夜空に輝く一等星に見えた。 雨の降る七夕の日、輝彦が撮った最後の香織の写真は、まるで織姫のようだった。
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