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タイトルに出てくる52Hzのクジラというのは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴くクジラのことである。そのせいで誰にも声が届かず、世界で一番の孤独だと言われている。 この作品は過去のトラウマによって、孤独に生きたいと感じた主人公貴瑚と母親からの虐待によって、言葉を発することができなくなった少年と成長する物語である。 本作では、クジラのように孤独だとしても人は人生の中で自分の声を必ず受け止め、正しい道に導いてくれる人「魂の番」は現れると語られている。それが家族や友人、初めて会う人かは、人によってそれぞれ違う。だからこそ、52Hzのクジラのように誰にも届かない声だったとしても、声をあげて助けを求めることには意味がある。今は孤独だとしても、その声を受け止め、手を差し伸べてくれる家族や友人はきっと現れる。私はこの作品を通して、人との繋がりはそう簡単に消えないのだなと感じた。 今あなたが、孤独を感じているのならぜひ読んで欲しい1冊となっている。
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