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本に触れる。そこには冷たい感触があるだけだ。しかし読み進めると、著者がすぐ傍にいるように感じる。呼吸のリズムが聞こえ、共にページをめくっているような錯覚を覚える。孤独な書き手が抱えるその熱量は、著者が自分自身と深く対話しているからこそ伝わるものなのだろう。
本書の著者は、世の綺麗な文章を「化粧くさい文章」と呼ぶ。それは誰にも敵を作らず、安易な「共感」を得るための仮面のようなものだ。だがこの本は、読者に合わせるのではなく、己の「本当のこと」を差し出すことで、真の「理解」を得る強さを教えてくれる。私は、誰かのきれいごとではなく、泥臭く汗臭い文章が読みたい。着飾らない、すっぴんの匂いを感じたいのだ。
私もこのレビューを、本で学んだ心得「書く私と読む私を分けて整える」を活かして書いている。まずハートで書き、後から頭で修正することで、ようやく自分が満足する文を書けるようになった。
私は私をあなたに知ってほしい。なので、あなたのことも知りたい。あなたもこの本で「自分の中の本当のことを紡ぐ力」を身につけ、あなたしか書けない文章で、私に本当のあなたを教えてくれないか。
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