「学校に行きたくない」
誰もが1度は思ったことがあるだろう。この本は、学生時代の特有の生きづらさや悩みを鮮烈に描いた6話の短編集である。
中高生は多感な時期だ。友達や家族との関係、自分の容姿について、将来への不安など…難解かつ答えが出てこない問を考え続けてしまうのだ。それぞれがそのような状態だからこそ、すれ違いや衝突がどうしても起きてしまう。それは、彼らが全てに対して全力な証である。
彼らは学校という限られた空間の中で必死にもがきながら生きている。しかし、そのような辛い状況下でも彼らは確かに成長していっている。
そしてあの頃を振り返った時、気づくだろう。
学校の中の世界は狭く、社会は思っているよりも広い。そして、あなたはきっと1人じゃない。
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