お金は幸せに不可欠なのか？

リボ払い、FX、株、風水、奨学金…お金は私たちの生活から切り離せない。そんなお金の力に巻き込まれ、翻弄されていく人々の話である。

この本は、専業主婦の葉月みずほが60万の貯金をして買った、10万のM.Hと刻まれているルイヴィトンの財布を取り巻く人達の物語だ。1話ごとに主人公が交代していく形式で、みなお金に悩んでいる。夫が今までの決済をリボ払いにしていたことが発覚した人、FXで失敗し知り合いにマルチ商法を働いている人、株で失敗し面識がある人に片っ端から会って財布を盗んでいる人、セミナーを開いたり節約術を教えることでお金を稼いでいる人、月の奨学金の返済に苦しめられている人。お金を通して様々な問題と人間模様が見えてくる。

私自身、大学生になってからお金を軸に考えてしまうことが増えた。一人暮らしだということもあり、食費や日用品、交通費に交際費など必要なお金が増えたのだ。様々な場面でお金は絶対かかる。いくらあっても足りないと思うし、このまま生きていけるのか不安になることもしばしばだ。しかし、この本を通してお金に振り回されないためには、お金との向き合い方が大切なのではないかと気づいた。お金をどのように運用するべきか。自分自身で選び、決断することでお金に囚われすぎず生きていくことができるのではないか。

お金は確かにとても大切だ。だからこそ、しっかりとお金に関する知識を付けて、上手く付き合っていくことが求められるのである。お金に振り回されず、自分自身で選択できるように。

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